ホーム » 雨具の通気性は快適さに影響する

雨具の通気性は快適さに影響する

雨具にはさまざまな素材が使われます。
防水加工をほどこした布や、ナイロンやゴムなどの撥水性を持つ素材が、レインウェアやレインブーツなどの雨具に使われます。
素材によって防水性や撥水性や透湿性や通気性などの性質に違いがあるため、目的に合った素材選びが大切です。
では、この防水性や透湿性は、具体的にはどのような性質をさすのでしょうか。
防水性とは、水分を遮断する性質です。
この性質が強いほど、生地の表面にかかった雨などの水分を裏面に通しません。
性質の強さを表すために、「耐水圧(mm)」という数字を用います。
耐水圧は、雨具に用いる生地に1cm四方の四角い筒を立て、筒に水を流し込んで測定します。
耐水圧500mmのナイロン生地がある場合、この生地は筒の中に高さ500mmの水がたまった時点で、生地の裏側に水が染み出てきます。
数値が高いほど、強い雨に耐えられます。
撥水性とは、水をはじく性質です。
この性質が強いときは、雨具の生地の表面についた水分が玉のように丸まって転がり落ちます。
逆に性質が弱いときは、生地についた水が表面で広がり、生地の表面を覆います。
撥水性が弱い生地は、水が生地の表面に膜を作ってしまうため、透湿性や通気性が低下します。
透湿性とは、水蒸気を通す性質です。
人の体は常に汗をかき、その汗が蒸発して水蒸気を発散しています。
この水蒸気を外に逃がし、蒸れを防ぐのが透湿性です。
汗を通す性質と混同されやすいのですが、あくまでも水蒸気を通す性質であり、雨と同じ液体である汗は通しません。
通気性とは、空気を通す性質です。
人の体は、運動すると熱を発散します。
雨具の生地に空気を通す性質があることで、熱を逃がし、体温の過剰な上昇を抑えてくれます。
雨具の快適性には、透湿性と通気性が深く関係しています。
この二つの性質をもたない雨具は、たとえ防水性と撥水性に優れていても快適とはいえません。
また、撥水性をもたない生地で製造した雨具も、蒸れてしまいます。
素材自体に空気や湿気を通す性質があっても、水の膜がその性質を妨げてしまうからです。
この場合、外からかかる雨をはじく反面、体温や汗から出る湿気を通さないので蒸れてしまいます。
雨は通さないはずなのに、内側は汗をかいていて、濡れているということになります。
登山用など着用して運動することを前提とした雨具の場合は、防水性のほか、撥水性と通気性と透湿性が大切です。
それぞれの性質をバランスよく備えた雨具が理想的といえます。